え~、みなさんこんばんは。続きいきます。
日も完全に沈み、多めに買っておいたつもりの食糧やビールも意外と
早く底をついてきたので、みんなで車に乗り込みコンビニへ向かった。
明日の朝用の使い捨てハブラシとか、小腹が空いた時用のおやつとか、
いろいろ適当に買い漁ってみんなでワイワイ楽しくテントに戻った。
そして再びみんなで他愛の無い話に花を咲かせて盛り上がっていた時、
またしても橋の上から誰かが何かを川に向けて投げ捨てたのである。
昼の砂(?)の件もあったので最初、俺ら全員「また上からゴミほっとるわ」
って一瞬思った。・・・でもそれをジッと見ていた石○さんがそこでふと、一言
「なぁ・・・、あれ何か動いてへん?」
確かにその投げ捨てられたビニール袋は言われて見れば何かがモゾモゾ
動いているようにも見える。目の錯覚か?そしてほどけていくビニール袋。
その中から何かが流れ出している。・・・生き物???え?ちょっと待って!
「ちょっ、あれ猫かなんかやて!」
そう。10数メートルはあろうかという高さの橋の上から、誰かがその生き物
をビニール袋に入れたまま、川に向けて投げ捨てたのだ。
慌てて俺はサンダルを履き、釣り用のビニールバケツを持って川に入った。
後ろからU希と○井君がペンライトで流れて行く方向を必死に照らす。Yと
石○さんもゴツゴツした石につまづき、転びながら懸命に後を追う。
たまたま俺が向かった先が、ちょうどその生き物らが投げ落とされた地点
という事もあってか、岩に引っかかりながら水の底でかすかに蠢いてる
“それ”をまずは一匹助け出す事が出来た。そのまま急いで川下へ向かう。
「そっちそっち!そこの岩のとこ!」
「あかん!今流された!」
「そのデカい石の左のとこ!それ!」
「見えへん!こっちもっと照らして!」
・・・結局、俺らが必死で追いかけたにも関わらず、川の流れに揉まれながら
他の彼らはそのまま真っ暗な闇の中へと消えていった・・・。
もうこれ以上、俺らにはどうする事も出来んと諦め、とりあえず一匹だけ無事
に助ける事が出来た、生き物が入ったバケツの中を覗き込んだ。仔犬だった。
テントに戻って七輪でタオルを急いで温め、呼吸と脈があるのを確認して、
みんなで懸命に身体を拭いて手の中で温めた。まだ生まれて2~3日経つか
経たないかという、ほんの小さな命。せめてこいつだけでも助かってくれ・・・。
全部書ききれそうにないので続きはまた明日書きます。ゴメンな(;´Д`)